研究課題/領域番号 |
17K14384
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 国立研究開発法人防災科学技術研究所 |
研究代表者 |
久保 久彦 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 地震津波火山ネットワークセンター, 主任研究員 (00795221)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | トランスディメンジョナルインバージョン / 震源過程解 / 大地震の断層破壊過程 / 地殻変動記録 / 地震波形記録 / 震源過程解析 / 時空間すべり分布推定 / 断層すべり分布推定 / プレート間固着分布推定 / 南海トラフ / 2015年Gorkha地震 / スパースモデリング / 理論誤差 |
研究成果の概要 |
既存の震源過程解析では看過されてきた解析の際の断層面の離散化およびすべりの平滑化拘束条件に起因する理論誤差に注目し、モデルパラメータの値だけでなくその最適な次元数も推定するトランスディメンジョナルインバージョンを、地殻変動記録もしくは地震波形記録を用いた震源過程解析に導入した。2015年ネパールGorkha地震などの実記録への適用や理論テストを通して、同手法によって単純かつデータの再現性が高い妥当な解が得られることを示した。また日本海溝における通常の大地震の破壊域とスロー地震の活動域との空間的な関係を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は震源過程解析の従来手法が抱えていた課題を明らかにするとともに、トランスディメンジョナルインバージョンを震源過程解析に用いることの有用性を明らかにしたものであり、この新たな震源過程解析のアプローチは今後も継続的な研究発展および新たな知見の獲得が望まれる。また地球物理学分野における他の逆問題への波及効果も期待される。本研究で得られたプレート境界で起きる大地震および諸現象の関係についての知見は、将来発生しうる大地震を今後考えていく上で有用な情報であると考える。
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