研究課題/領域番号 |
17K14387
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
|
研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
飯沼 卓史 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(地震津波予測研究開発センター), 研究員 (10436074)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | プレート間固着 / 変位速度場 / 時空間変化 / 周期的変化 / 東北日本 / 固体地球物理学 / 測地 / 地震 |
研究成果の概要 |
本研究では、東北日本下に沈み込む太平洋プレートと陸側のプレートとの固着域に関して、その下限(深い側の端)の深度及びその時間変化を、GNSS観測から得られる変位速度場の空間勾配解析に基づいて推定するため、数値計算テスト及びデータ解析を行った。その結果、東北地方南部においては、周期的なスロースリップイベントに対応すると考えられる周期的な固着深度の変化が検出された。また、東北地方中部から北部にかけては、東北地方太平洋沖地震が近づくにつれて、固着下限深度が浅くなる傾向が見て取れ、長期的な固着の剥がれが進行していった様子を捉えることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2011年東北地方太平洋沖地震のような超巨大地震が発生するプレート境界における、プレート間の歪の蓄積および解放の過程についての重要な知見を得ることができた。本研究は一つのケーススタディではあるが、開発し、用いた手法は他の沈み込み帯に適用可能であり、それぞれの沈み込み帯におけるプレート間の歪の蓄積・解放過程を把握し、巨大地震の発生ポテンシャルを評価するためのツールの一つとなり得るものである。
|