研究課題/領域番号 |
17K14391
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
栃本 英伍 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員 (40749917)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 温帯低気圧 / 前線 / 総観規模 / 気象学 / 大気現象 |
研究成果の概要 |
日本付近で発達する温帯低気圧特有の構造を明らかにするために、日本付近の温帯低気圧構造を統計的に調査し、さらに北西大西洋で発達する低気圧(AO)と比較した。その結果、日本付近では、日本海やオホーツク海で発達する低気圧(OJ)と北西太平洋で発達す低気圧(PO)の構造に違いが見られた。OJは寒冷前線が温暖前線よりも発達しやすいが、POは温暖前線、寒冷前線共に発達する。POとAOを比較すると、POは温暖前線がより南東方向で発達する構造を持つのに対し、AOはより北東方向で発達する構造を持つ。これらの違いは環境場の温度構造の違いに起因することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、日本付近で発達する温帯低気圧構造の海域間の違いや北西大西洋の温帯低気圧との違いは十分に理解されておらず、本研究の成果によりこれらの違いを明確に示すことが出来た。また、海陸分布や水温分布の違いに起因する環境場の温度分布の違いが低気圧構造の違いをもたらしていることを示唆した。低気圧構造の違いを理解することは、それに伴う降水分布や風の分布の違いを理解することに繋がり、防災の観点から重要である。また、低気圧の構造を理解することで、より大規模な大気循環に対する影響の理解に貢献することが期待される。
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