研究課題/領域番号 |
17K14406
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
澤井 みち代 千葉大学, 大学院理学研究院, 助教 (20760995)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 海山 / 沈み込み / 地震 / 摩擦 / 緑色岩 / アスペリティ / 摩擦特性 |
研究成果の概要 |
沈み込むプレート境界面には、アスペリティと呼ばれるプレート間同士がしっかり固着している領域が存在し、大地震につながるプレート境界型地震はこのアスペリティの破壊によって起きると指摘されている。そこで、アスペリティの形成要因の一つとして考えられている海山由来の岩石を用いて摩擦実験をおこなった。その結果、海山は深く沈み込み温度が上昇するにしたがって不安定な挙動を示すこと、低い温度領域では地震破壊を抑制するバリアの働きをする可能性があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アスペリティ形成のひとつの要因として海山が有力視され、さらにアスペリティは、海溝型巨大地震からスロー地震に至るまで多くの現象を理解するための鍵と考えられている以上、海山の摩擦特性を理解することはアスペリティと地震発生を考える上で何が鍵となるのかを紐解く一端になりうる。本研究によって、海山は深く沈み込むほど不安定な挙動を示す一方、比較的温度の低い沈み込み帯の浅い領域では安定な挙動を示すことが明らかになったが、今後、数値計算などにこのような結果から制約を与えることにより、沈み込み帯で発生する多様な地震活動に対する理解がさらに深まると期待される。
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