研究課題
若手研究(B)
本研究は、絶対水温計として注目されている炭酸凝集同位体比(クランプトアイソトープ、Δ47)分析について、同位体比分析手法の検討を行い、生物源炭酸塩や炭酸塩岩による温度復元への応用を目指した研究を実施した。IsoPrime100質量分析計を活用した炭酸凝集同位体分析法の高精度化を目指し、装置改良や同位体補正方法の検討を行った。さらに、水温飼育実験を行った貝類試料の炭酸凝集同位体分析を行い、二枚貝アカガイの炭酸凝集温度計は高精度に絶対水温を復元できることを明らかにした。
炭酸凝集同位体比分析法は、過去の絶対水温の推定手法として近年注目されており、各国で炭酸凝集同位体分析システムの開発が進められている。一方で、日本国内で開発を行っている研究機関は限られ、未だ研究者が自由に利用できる状況には至っていない。本研究ではチューリッヒ工科大学と連携しながら炭酸凝集同位体分析の技術開発を推進し、茨城高専に分析環境の整備を目指した。 幅広い生物・地質試料への応用による、より高精度な過去・現在の環境変動解析への貢献が期待される。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 2件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 7件) 備考 (6件)
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