研究課題/領域番号 |
17K14423
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球宇宙化学
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
横山 立憲 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核燃料・バックエンド研究開発部門 東濃地科学センター, 研究職 (10750846)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 原始太陽系における元素凝縮 / マルチアイソトープ / セシウムーバリウム同位体系 / マルチアイソトープ年代学 / アルカリ元素に富む岩片 / Cs-Ba / K-Ca / Rb-Sr / Cs-Ba同位体系 / アルカリに富む惑星物質 / アルカリ元素に富む惑星物質 / コンドライト / 放射年代学 / 元素分別過程 / 地球宇宙化学 |
研究成果の概要 |
隕石等の惑星物質の揮発性元素組成には、太陽組成と比較して欠乏が認められる。本研究では、隕石中の「アルカリ元素に富む岩片」に着目し、その年代学的研究から原始太陽系星雲中で凝縮した揮発性元素の痕跡を捉えることで、欠乏のタイミングや現象を解明することを目的とした。これまで用いてきた放射年代測定法に加え、Cs-Ba同位体系での年代測定を実施することで、岩片中のアルカリ元素濃集が原始太陽系星雲中で生じていたのか解明することを試みた。その結果、Ba同位体の測定手法の確立及びコンドライト等の試験試料の同位体組成の取得に成功したが、現段階で原始太陽系星雲中でのアルカリ元素濃集の痕跡を捉えることはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽系の形成進化を解明する惑星科学分野において、最も根本となる(小)惑星の材料物質に関する原始太陽系星雲中での元素分別過程への理解は、未だ不十分である。揮発性元素の凝縮物の痕跡を明確に捉えることは、原始太陽系星雲中での元素分別過程の全容解明へつながり、太陽系の形成進化過程に重要な制約を与えることができる。研究期間内でアルカリ元素に富む岩片から元素凝縮の証拠を得ることはできなかったが、確立した手法により引き続き実試料の分析を実施し、得られた成果は速やかに公表する。
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