研究課題/領域番号 |
17K14455
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
無機化学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中村 貴志 筑波大学, 数理物質系, 助教 (90734103)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 超分子化学 / 錯体化学 / 大環状化合物 / イミン結合 / 配位結合 / パラジウム / 亜鉛 / 銀 / 超分子 / 錯体 / 合成化学 / 反応場 / 配位サイト |
研究成果の概要 |
本研究では、置換活性な配位サイトを秩序的に集積したナノ空間を持つ多核金属錯体の合成に取り組み、以下の3つの成果を達成した。(1) 内孔に置換活性な配位サイトを集積した大環状パラジウム6核錯体Pd-hexapapの合成とそのねじれ形状の解析。(2) 配位サイトを内向きに集積した超分子錯体構築のビルディングブロックとなる新規三脚型配位子およびその錯体の合成。 (3) 三角形大環状配位子を用いた亜鉛-銀異種6核錯体およびダブルデッカー型亜鉛12核錯体の合成。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
反応性が高い配位サイトを維持した状態で複数の金属を一定間隔で配列させ、それらを制御することはチャレンジングな課題である。本研究では、置換活性な配位サイトをもつキレート錯体ユニットを共有結合によって複数連結する設計指針により、外部の分子が結合可能な配位サイトが内向きに集積したナノ空間をもつ多核金属錯体の合成を達成した。本研究で合成された錯体は、多点での配位結合により分子を内孔に捕捉・集積できる構造的特徴をもつため、単核錯体では実現できない選択的な触媒反応への展開が可能である。また、その環状骨格を生かした特異的な分子認識ホストや化学センサーへの応用が期待される。
|