研究課題/領域番号 |
17K14511
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上野 匡 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (60462660)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 機能性小分子 / アクチン骨格 / 光操作 / 光制御 / 光機能性小分子 / アクチン / メカノバイオロジー |
研究成果の概要 |
アクチンは細胞骨格の一種であり,様々な外的な刺激や発生のコンテクストによって応答して,ネットワークが速やかに,また動的に再編成される.これにより細胞極性形成や神経突起の伸長,細胞運動などの細胞のダイナミクスが支えられている.本研究課題では,運動や細胞内物質輸送,細胞間の力の発生のといったさまざまな現象で多種多様な機能を果たす光によりアクチンを,時空間的に操作可能な技術を確立することを目的に,独自の発見に基づき光機能性プローブの開発を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アクチンは力の発生などを介して,細胞生存の根幹に関わる重要な役割を担う.近年,アクチンにより形成される多細胞間の力の動的なネットワークが,細胞の集団としての振る舞いに決定的に重要であることがわかってきた.本研究で開発したツールにより,細胞間の力のネットワークを,自由度高く光操作可能となったことで,多細胞集団における力のネットワークの重要性の理解が進み,関連する基礎生命科学分野の発展が期待できる.また,多細胞間の力のネットワークは,創傷治癒や胚発生における細胞の再配置,転移性腫瘍細胞の浸潤や転移においても重要であることから,最新の知見が医療や健康への貢献へと繋がることが期待される.
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