研究課題/領域番号 |
17K14593
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
流体工学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
鳴海 孝之 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (50599644)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 液晶電気対流 / Nikolaevskii乱流 / 異常拡散 / 粒子シミュレーション / 階層構造 / ラグランジュ描像 / 対流構造 / 粒子拡散 / Lagrange描像 / 速い拡散 / 遅い拡散 / 乱流拡散 / ブラウン運動 / 時空カオス / 劣拡散 / 優拡散 / 分子動力学シミュレーション / 流体 / 統計力学 / 自己組織化 / 計算物理 / シミュレーション工学 |
研究成果の概要 |
液晶電気対流系に関する弱い乱流 - ソフトモード乱流,欠陥乱流,Nikolaevskii乱流 - についての物性を明らかにした上で,それらの間の関係解明を目指した.特に弱い乱流中を運動する粒子運動のダイナミクスを,実験と数値シミュレーションにより研究し,発達乱流には見られない現象である異常拡散現象に焦点を当てて解析した.その結果,個々の弱い乱流が有する性質に起因するものだけでなく,液晶電気対流系に関する弱い乱流に統一的に見出される性質として階層構造の重要性を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,弱い乱流の物性を明らかにするために,液晶電気対流系に関する弱い乱流に焦点を当てた.液晶電気対流系に現れる種々の弱い乱流を,非平衡統計力学的手法および計算機シミュレーションにより研究することで,液晶電気対流系の弱い乱流に共通する性質から普遍性解明に向けた知見を得た. 本研究は,工学的には,弱い乱流を応用するための基礎的な知見となりうる.例えば,エネルギー散逸が抑えられた省エネルギーな状況での効率的な混合を,発達乱流とは異なる方法で実現する可能性につながるものと期待される.
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