研究課題/領域番号 |
17K14615
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機械力学・制御
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
本宮 潤一 鳥取大学, 工学研究科, 助教 (80781690)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 機械力学・制御 / 制振 / 動吸振器 / 自己組織化 / ネットワーク |
研究成果の概要 |
本研究は,専用にデザインされた神経系によって,自ら運動形態を選択可能な動吸振器の開発を目指すものである.初年度は,二重動吸振器を製作しその動特性を検討した.また,次年度は,2つの運動モードの切り替えを司る神経系をデザインするという課題に取り組んできた.そして,最終年度において,二重動吸振器を対象とし,構造物の振動モードに合わせて動吸振器の2つの運動パターンを決定するという機能を持ったネットワークの骨格を提案した.比較的小規模なネットワークであっても,複雑ネットワークの特徴であるハブが存在し,極めて重要な仕事をすることを明らかにしている.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,機械装置の知能化を目指し,「自己組織化をいかにして取り込むか」ではなく「自己組織化をいかにデザインするか」にまで焦点を当てるところに意義がある.これにより,自由自在・狙い通りの自己組織化現象をデザインすることが可能になれば,複雑な機構を持つ工作機械・自動車・航空機といった様々な機械への応用が期待でき,本研究の及ぼす工学への影響は大きい.また,これまでに,マルチモード制振には多重動吸振器が有効とされてきたが,受動機構の運動形態の変化に着目した制御手法は存在しない.さらに,外部環境の変化に対して適切な運動形態を選択することで,省エネルギー・高効率なシステムになることが期待できる.
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