研究課題/領域番号 |
17K14688
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
長縄 潤一 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 電子航法研究所, 主任研究員 (40760400)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 航空監視 / 電波伝搬 / ADS-B / 航空機監視 |
研究成果の概要 |
ADS-Bは航空機が自らの位置などの情報を無線信号で放送するシステムである.本研究は,ADS-B信号を測定し,無線信号が空中を伝搬する現象(電波伝搬)の面から分析を試みるものである.分析結果は地上における受信局配置の設計などに活用できる.まず,ADS-B信号を用いるというアプローチはこれまでにないものであったため,その有効性を評価し,誤差要因への対策技術を開発した.その後,在空機の測定と分析を行い,受信電力分布の統計モデルを獲得した.また,山岳地帯における電磁界数値シミュレーションと測定の比較も行い,シミュレーション手法の評価結果や地形の影響に関する考察が得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,航空交通需要が増加しており,それを支えるインフラとして空と地上を結ぶ無線システム(例えば航空管制用の監視システム)の役割が高まっている.そのような無線システムを効果的に整備するには,空地を結ぶ無線信号の性質(電波伝搬)を理解することが必須である.これに向け,本研究では,ADS-B信号を電波伝搬の分析に応用した.その成果の一例は,地上受信局の位置決定に役立つ実用的な知見であり,社会インフラ整備に貢献する点で,社会的意義を持っている.また,新しい低コストな測定手法を提案したという成果は,研究開発のすそ野の拡大に寄与するという点で,学術的に意義がある.
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