研究課題
若手研究(B)
近年、頻発している豪雨災害の被害を軽減するために必要と考えられる高精度・高分解能の水位予測の実現性を河川の特徴および降雨の特徴からの把握を試みた。過去に発生した洪水から流量パターンが変動した際にピーク水位およびピーク流量が変動する箇所を把握することで、予測の難易度の分布を把握した。また、大量アンサンブル気候データの力学的ダウンスケーリングを実施し、数千年分の年最大降雨イベントの時空間パターンの考慮が可能となった。これにより、生じうる様々な降雨パターンの頻度・強度を考慮可能となり、それらに対する洪水予測の可能性を議論することが可能となった。
これまでに流量パターンに対するピーク流量、ピーク水位の応答特性は明らかとなっておらず、本研究で明らかとしたそれらの特徴は予測の難易度を空間的に示した初めての事例であり、観測点の決定に関しても重要な知見となると考えられる。大量アンサンブル気候データの力学的ダウンスケーリングにより、これまでの数十年の観測では十分に把握できない流域内の降雨の時空間パターンを数千事例から把握可能となり、そのような時空間パターンを考慮した洪水の予測可能性および洪水リスクの評価が初めて実現した。
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土木学会論文集B1(水工学)
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130007757759
土木学会平成30年度全国大会第73回年次学術講演会 要項集
巻: 印刷中