研究課題/領域番号 |
17K14755
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松川 和人 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (50709186)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート構造 / 柱 / 軸力 / 残存軸耐力 / せん断破壊 / 鉄筋コンクリート造柱 / 軸力保持能力 / 鉄筋コンクリート / 建築構造・材料 / 防災 |
研究成果の概要 |
本研究では,鉄筋コンクリート造柱がせん断破壊した後の残存軸耐力を評価するモデルであるアーチ抵抗モデルの適用範囲について検討を行った。得られた成果の概要は下記の通りである。(1) せん断破壊時の水平・鉛直両方向の力の釣合条件を満足することが,アーチ抵抗モデルの基本的な仮定条件を満たすために重要であることが明らかとなった。(2) 同モデルの適用範囲は,せん断補強筋比0.2~0.45%程度の範囲にあり,かつ(計算上)主筋の残存軸耐力が主筋の軸耐力を超えないこと,であると考えられる。(3) 曲げ降伏がせん断破壊に先行するような試験体であっても,アーチ抵抗モデルは試験体の残存軸耐力を良好に評価できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの地震で崩壊した鉄筋コンクリート造建築物のうち少なくない数は,柱のせん断破壊後の軸力保持能力喪失に起因している。こうした被害を防止し,また適切な補強の要否等を判断するために,高精度な軸力保持能力評価モデルが必要であり,研究代表者らが開発してきたアーチ抵抗モデルはそのうちのひとつである。本研究においては,その実用化を目指し,同モデルの適用範囲の検討が行われた。
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