研究課題/領域番号 |
17K14823
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
複合材料・表界面工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野田 祐樹 大阪大学, 産業科学研究所, 特任助教(常勤) (30784748)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 生体信号 / 脳波 / ノイズ / S/N比 / ゲル / メゾクスコピック構造 / 金ナノワイヤ / インピーダンス / SN比 / 粘着剤 / 印刷形成 / 生体材料 / ハイブリッド / 先端機能デバイス / フレキシブル / 印刷技術 |
研究成果の概要 |
本研究では微弱な生体信号を高いS/N比で取得する為の導電性粘着剤の開発を行い、実際に脳波を計測することでそのノイズ低減効果を実証した。導電性粘着剤は生体適合性の高いα-グルコースとホウ酸からなり、印刷法によるゲル形成が可能である。α-グルコース鎖はホウ酸により架橋され、その結果粘着剤の強度向上および粘着力の向上が認められた。肌に対する接触抵抗および脳波のノイズパワースペクトルを解析した。その結果、開発したゲルは、外部ノイズの一種であるハムノイズ強度を医療現場で用いられている導電性ペーストに匹敵する水準にまで低減できる特性を有していることが明らになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマーやてんかんに代表される脳の異常を早期に察知することは、今後の少子高齢化社会において各人が健康的に過ごす為には必要不可欠である。脳波や心電のような生体信号は1000Hz以下の低周波帯域に観測される信号であり、そのオーダーはミリからマイクロボルトと微弱である。そのような微弱信号を日常的に計測するためには、計測機器の小型化は当然の事ながら、皮膚に直接接触する電極材料の安全性や使い勝手、高いセンサ性能が求められる。本研究は従来脳波計測で用いられてきた使い勝手の悪いペースト状の導電性材料を、優れた特性を保ったまま使い易いゲル状の材料に置き換える方針を提示する。
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