研究課題/領域番号 |
17K14892
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
谷口 智之 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (20782460)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 動吸振器 / 船内振動 / 最適設計 / 複素モード解析 / 最急降下法 / 感度解析 / 上部構造物の簡易振動解析 / 動振吸器 / 振動制御 / モード解析 |
研究成果の概要 |
建造後の船内振動の低減化を図るため,外部電力を必要としない安価な装置として動吸振器に着目し,その設計法と効果について検証を行った.動吸振器を船の居住区全体の振動に適用する場合について,複素モード解析と感度解析,最急降下法を用いた最適設計法を構築し,国際基準に基づく振動評価基準値を最小化する板厚構成や動吸振器による効果を数値計算結果から確認した.船の居室の床面振動に動吸振器を適用する場合については,実船にて試作機を設置し,実測結果から動吸振器によってローカルな振動を低減化できる可能性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では複素モード解析と最急降下法に基づく最適化を構築しているが,最急降下法に必要な勾配情報を複素モード解析結果から理論的に導出しており,厳密解と一致する勾配値を最小限の計算により求めることが可能となった.また,実船において試作型の動吸振器を設置し,実測結果から振動を低減化できる可能性を確認しており,今後のさらなる実証実験により海事分野における振動問題解決への貢献につながる.
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