研究課題/領域番号 |
17K14907
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 辰也 東北大学, 工学研究科, 助教 (20757653)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | バックエンド / 高レベル放射性廃棄液 / 廃棄物資源化 / パラジウム / 白金族元素 / 放射線化学 / 高レベル放射性廃液 / 水素安全 |
研究成果の概要 |
高レベル放射性廃液中に含まれているパラジウムを始めとした有用金属は分離・回収による資源化が期待される。他方、パラジウムは触媒としての需要が高く、回収した放射性パラジウムを含めた有効利用の方法の一つとしては、隔離環境にある水素再結合触媒が考えられる。 本研究では、硫黄含有アミドやヒドロキシオキシム、トリアミン四酢酸などを担持または化学修飾した吸着材を用いて高レベル放射性廃液条件からのパラジウムの分離・回収プロセスを検討した。また、回収したパラジウムに対し、放射線のエネルギーを利用した触媒合成法の適用を試み、その可能性を明らかにするとともに、水素消費性から触媒性能の発現の有無を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原子力発電(核燃料サイクル)から排出される高レベル放射性廃棄物中には有用な希少元素であるパラジウムが含まれている。パラジウムは自動車用などの触媒材料として非常に重要であり、その供給を海外に依存している我が国にとって、国内の資源開発やリサイクルは重要な課題である。よって、高レベル放射性廃液からパラジウムを回収し、さらに触媒へ加工することが可能ならば、廃棄物の資源化が達成され、資源セキュリティの向上に一役買うことができる。そのために、吸着材を用いた新たなパラジウムの選択的分離・回収方法を開発し、放射線のエネルギーも利用したこれまでにない触媒製造法を検討した結果、その実現可能性を明らかにした。
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