研究課題/領域番号 |
17K14959
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
内田 仁司 新潟大学, 脳研究所, 助教 (30549621)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 神経障害性疼痛 / RNA編集 / 脊髄後根神経節 / ADAR / アロディニア / 神経科学 |
研究成果の概要 |
これまでに本研究代表者は、神経損傷に起因する神経障害性疼痛にRNA 編集酵素ADAR2 が関与することを明らかにしてきた。本研究では、神経損傷後にRNA編集効率が亢進する「COPA I/V部位」に焦点を当てた解析を行った。その結果、編集型・未編集型のCOPAがともに、ER-Golgi intermediate compartmentに主に局在することを明らかにした。また、RNA編集を特異的に阻害する手法を確立するための検討を進めた。一方、一次知覚神経におけるADAR2発現量とCOPA I/V部位の編集効率が、神経損傷だけではなく、末梢炎症によっても増加することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに本研究代表者は、神経障害性疼痛において、ゲノムの遺伝情報を書き換える「RNA編集」に異常が生じることを見出してきた。本研究課題は、RNA編集異常が痛みの増悪にどのように寄与するかを明らかにするとともに、RNA 編集の人為的操作法の確立を目指す、学術的に意義深いものである。本研究では、炎症による痛みと神経障害性疼痛に共通して、RNA編集異常が生じることも明らかにすることができ、その原因となるメカニズムの理解を進めることができた。
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