研究課題/領域番号 |
17K14984
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菊地 逸平 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (80772376)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | がん / シグナル伝達 / リン酸化 / Hippoシグナル / ゲノム編集 / クロストーク / parafibromin |
研究成果の概要 |
最近の研究から、核内タンパク質Parafibrominが発がんに深く関わる3つのシグナル伝達経路(Wntシグナル、Hedgehogシグナル、Notchシグナル)の遺伝子発現を協調的に制御することが明らかとなった。本研究ではさらに、Parafibrominチロシン脱リン酸化の亢進が細胞分裂期の異常を誘発することを明らかにした。また、ParafibrominはYAPおよびTAZと複合体形成することでHippo経路の標的遺伝子発現に機能することを発見した。さらに、Parafibrominのリン酸化を担う複数のチロシンキナーゼを欠損した新規遺伝子改変マウスモデルの樹立に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、様々ながん種において細胞のがん化を促進する因子として近年大きな注目を集めるYAP・TAZタンパク質の機能制御にParafibrominならびにそのチロシンリン酸化が重要な役割を果たすことを世界に先駆けて明らかにした。本研究成果に基づいてParafibromin-YAP・TAZ複合体形成を阻害する薬剤などをスクリーニングすることで、これまで有効な治療法が確立されていないがんに対する新たな治療法の開発に繋がることが期待できる。
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