研究課題/領域番号 |
17K14990
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
越前 佳奈恵 金沢大学, がん進展制御研究所, 特任助教 (20743834)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 胃炎 / クローン拡大 / ゲノムシーケンス / 胃がん |
研究成果の概要 |
胃がんの前がん病変である胃炎組織において、特定の遺伝子変異を持った細胞が増殖するクローン拡大がどの程度進んでいるかを確認するためDNAシーケンスを用いた解析を行った。具体的には、ピロリ菌感染後に腺管型の胃がんを発症した患者の手術検体から、胃がんに隣接した胃炎組織を採取し、DNAを抽出して、解析を行った。これらの解析から、胃炎組織においては、微小な領域でのクローン拡大が進行していること、胃炎によって遺伝子変異が著しく蓄積するようになること、そして、発がんする際には強力な変異を獲得したクローンが爆発的に拡大することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、胃がんの前がん病変である胃炎組織において、すでに遺伝子変異を持った上皮細胞のクローン拡大が進行していることが明らかとなった。胃炎領域におけるクローン拡大の状況や、その発がんとのかかわりは未解明であり、本研究によって、ピロリ菌感染による胃炎の新たな病態が明らかとなった。本研究によって解明した胃の前がん病変における病態は、今後の発がん予防・発がんメカニズムの解明に繋がると考えられる。
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