研究課題/領域番号 |
17K15051
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
システムゲノム科学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2018-2019) 慶應義塾大学 (2017) |
研究代表者 |
小野口 真広 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 産総研特別研究員 (30645297)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | piRNA / PIWI / transposon / RNA binding protein / ChIRP-MS / OSC / ハエ / flamenco / トランスポゾン / RNA結合タンパク質 / ChIRP |
研究成果の概要 |
piRNAは生殖細胞においてトランスポゾンの抑制に必要な小分子RNAであり、piRNA経路の破綻は不妊を引き起こす。piRNAは前駆体RNAから生成されるが、前駆体RNAが選定されるメカニズムは十分明らかでない。これまで前駆体RNA中にpiRNAの産生に必要十分である決定配列が存在することが報告されているが、決定配列がどのようなタンパク質と結合するのかはほとんどわかっていない。本研究では、決定配列に結合するタンパク質をChIRP-MSという手法で網羅的に同定し、新規因子を含む192のタンパク質候補が得られた。これらのタンパク質はpiRNA産生の鍵となる有力な候補群となることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は新しい研究手法を用いることで、piRNA生合成経路の各ステップに重要なタンパク質因子を横断的に明らかにする世界に先駆けた独創的な研究である。本研究は、piRNA生合成の特異性を決める分子メカニズムの理解に貢献し、piRNA生合成に重要な各遺伝子に関するこれまでの研究を線でつなぐ重要な研究である。将来的には不妊治療の基礎研究として創薬や医学への応用と貢献につながることが期待される。
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