研究課題/領域番号 |
17K15073
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
丹羽 達也 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (50588530)
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研究協力者 |
田口 英樹 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授
茶谷 悠平 東京工業大学, 科学技術創成研究院
岩崎 信太郎 理化学研究所, 開拓研究本部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | タンパク質フォールディング / タンパク質翻訳 / ショットガンプロテオミクス / 翻訳共役的フォールディング / 蛋白質 / プロテオーム / 発現制御 / フォールディング |
研究成果の概要 |
タンパク質翻訳の速度変化のリズムがタンパク質フォールディングに与える影響を網羅的に調べるために、プロリンが連続する配列の翻訳を促進する因子であるEF-Pの有無、および細胞内でのコピー数が少ないtRNA(レアtRNA)の補完による影響をショットガンプロテオミクスなどの手法で解析した。しかしながら、EF-Pについてはフォールディングに影響するようなモデルタンパク質を見つけることができず、レアtRNA補完ではそもそも翻訳速度リズム変化があまり起きていないことが確認された。一方、リボソーム上で合成される新生ポリペプチド鎖とリボソームトンネルとの相互作用を改変させることで影響を与える可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質翻訳と共役したフォールディングという新たな考えについて、タンパク質の翻訳を改変するような条件を設定し、タンパク質全体(プロテオーム)の変化の解析を試みた。その結果、タンパク質の翻訳機構が非常に複雑であるせいか、その条件を設定すること自体が難しいことが明らかとなった。しかしながら、タンパク質翻訳の「場」であるリボソームと新しく作られる途上のポリペプチド鎖との相互作用が新たな「鍵」となる因子である可能性が示唆された。これらの結果は、タンパク質翻訳およびフォールディングという基礎的な学問領域において新しい視点を生み出しうるものである。
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