研究課題/領域番号 |
17K15087
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
椛島 佳樹 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (00580573)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 膜輸送体 / 結晶構造解析 / 結核菌 / X線結晶構造解析 |
研究成果の概要 |
バクテリアの膜輸送体の構造解析のための発現ホストとしては大腸菌しかほぼ成功例がなく、大腸菌で発現できない膜輸送体の研究は困難である。特に結核菌を含む高GCグラム陽性菌群の膜輸送体の高発現に成功した例は極端に少ない。そこで、本研究では、医学的、学術的に重要な結核菌由来の膜輸送体の発現系の構築を試みた。発現ホストの膜構造と脂質組成に着目し、非病原性で結核菌と同属のMycobacterium smegmatisを蛋白質発現のホストとした。その結果、結核菌由来の2つの膜輸送体CtpFとMntHの発現系を構築することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象とする膜輸送体はすべて、宿主マクロファージ内での結核菌の長期生存に重要である。従って、本研究により、長期にわたってヒトの細胞内で生存するために、結核菌がどのようにして宿主内の免疫系に適応しているのか、その一端が明らかになることが期待される。将来的に、これらの膜輸送体の機能解析、阻害剤の探索などの研究が進めば、新規抗結核薬の開発につながると考えている。
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