研究課題/領域番号 |
17K15089
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
細見 昭 信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (60525864)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | タンパク質輸送 / シグナルペプチド / 酵母 / 分泌 / 小胞体 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、出芽酵母におけるシグナルペプチド非依存的な小胞体へのタンパク質輸送機構の解明である。本輸送機構を明らかにするために、元々シグナルペプチドを持たないが小胞体に輸送されるタンパク質の同定を試みた。その結果、シグナルペプチドを持たない核タンパク質であるRme1が小胞体へ輸送され、N型糖鎖修飾されることが分かった。Rme1 の存在は、シグナルペプチド非依存的な小胞体へのタンパク質輸送機構が出芽酵母に本来備わったものであることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真核生物の分泌は小胞体シグナペプチドが必要と考えられてきた。一方で、細胞質タンパク質が直接細胞外に出る経路が存在する。この経路は旧来の分泌経路を経ないので非古典的分泌と呼ばれている。近年のタンパク質の網羅的解析でシグナペプチドを持たないがN型糖鎖修飾されるタンパク質が非古典的分泌に分類されている。しかし、N型糖鎖修飾は小胞体内腔で起こるので、非古典的分泌には分類できない。したがって、シグナペプチド非依存的な小胞体へのタンパク質輸送は、これまでの輸送とは異なる新たなタンパク質輸送機構であると考えられる。
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