研究課題/領域番号 |
17K15111
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
上原 亮太 北海道大学, 先端生命科学研究院, 准教授 (20580020)
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研究協力者 |
矢口 完
山本 隆博
島田 将矢
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 倍数性 / 細胞分裂 / 中心体 / 染色体 / 紡錘体 |
研究成果の概要 |
通常体細胞は父母方ゲノムを1セットずつ持つ二倍体であるが、ガンでは二倍体を劇的に逸脱した異常細胞が見られる。本研究では細胞、とくに染色体分配を司る紡錘体がどのように極端な染色体数異常に順応して細胞増殖を可能にしているのかを解明することを目的とした。細胞イメージングおよび網羅的遺伝子発現解析から、染色体数の劇的な変化が分裂期中心体構造や細胞周期制御因子cyclin D遺伝子の発現を変化させることを突き止めた。さらに、それらの細胞制御経路の特異的抑制が正常二倍体状態から逸脱した細胞で選択的な増殖抑制を起こすことを見つけ、劇的な染色体数変化に細胞が順応する分子機構の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
倍数性変化はガンに特徴的な細胞異常であり、倍数性変化に伴う細胞制御機構の変化を理解することは、倍数性変化に基づくガン細胞の特異的攻撃法の樹立につながると期待される。本研究で得られた知見は、倍数性変化による影響を受ける具体的な細胞プロセスを特定した点に学術的意義があり、これらのプロセスを標的とすることで倍数性異常細胞の選択的な攻撃を行える可能性を示した点に医学的意義がある。
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