研究課題/領域番号 |
17K15112
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
萬年 太郎 立命館大学, 生命科学部, 助教 (50535763)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 核内構造体 / ノンコーディングRNA / RNA結合タンパク質 / プロテオミクス / 核内RNA顆粒 / 相分離 / がん / ncRNA / DBC1 / 細胞 / RNAポリメラーゼ / タンパク質修飾 / RNA顆粒 |
研究成果の概要 |
がん細胞においてRNAを骨格に形成される核内構造体であるDBC1ボディの構成タンパク質の役割を研究した。まず、免疫沈降-MS解析によりDBC1ボディの新規構成因子を同定した。次にDBC1ボディの構造体形成に必須の構成因子を明らかにした。また、構造体形成に必須なタンパク質のRNA結合ドメインと天然変性領域であるプロリンドメインが構造体の形成に必要なドメインであることを見出した。天然変性領域は相分離を介したタンパク質間相互作用をする性質を持つことから、この性質がDBC1ボディの構造体構築を司る機構であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん細胞においてRNAを骨格にDBC1ボディが形成されることから、腫瘍形成の制御因子として知られているDBC1をRNAによる機能制御という観点から解析することができる。また、DBC1ボディの新規構成因子を同定することにより、がん細胞で形成される意義や生理機能を解明することができる。さらにRNAによる構造体形成を介して制御される核内現象などの基礎的解析にとどまらず、腫瘍形成の新しい制御経路が明らかになる可能性が期待される。
|