研究課題/領域番号 |
17K15134
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
今川 佑介 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 主任研究員 (20614770)
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研究協力者 |
辻本 賀英
曽川 愛守榮
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 生理的ネクローシス / プログラム細胞死 / アポトーシス / ネクローシス |
研究成果の概要 |
細胞死は、がんや神経変性疾患、糖尿病、先天性疾患など多くの疾患と関連していることが知られている。本研究では、生体内で誘導される細胞死について時空間的に、またその機構と機能について詳細な解析を行った。その結果、「生理的な細胞死=アポトーシス」というこれまでの考えとは異なり、生理的な状況下でも多くのネクローシス型の細胞死が誘導されていることが明らかとなった。また、生体内で誘導されるネクローシスは、オートファジー依存的細胞死やネクロプトーシスなど既知の制御されたネクローシス型細胞死の機構とは異なるメカニズムにより実行されている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、生理的な条件下の生体内で起きる細胞死には、アポトーシスだけでなく他の実行機構により誘導される複数のネクローシス型細胞死が関わっていることを明らかにした。このことは、これまで病的な細胞死と考えられてきたネクローシスに、生理的な役割があるという新しい考えを生むきっかけとなり、学術的に非常に大きな意義があると考えられる。さらにネクローシスの生理的な役割の発見は、これまで原因がわからなかった細胞死が関わる疾患の原因究明や治療への応用にも役立つものと考えられる。
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