研究課題/領域番号 |
17K15137
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
岡本 暁 新潟大学, 自然科学系, 助教 (10582421)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 器官間情報伝達 / シンクーソース / 分泌型ペプチド / 光合成産物 / ペプチド / 植物ホルモン / 道管液 / シンク-ソース / 植物生理学 / 分子生物学 |
研究成果の概要 |
光合成器官である成熟葉から根や子実などへの光合成産物の分配は植物個体の成長や作物の収量形成を考える上で重要である。研究代表者はこれまでにシロイヌナズナの根において光合成産物の欠乏に応答するペプチドAXLを見出しており、過剰発現体とノックアウト系統を用いた解析からAXLは根におけるスクロースの増加を引き起こすことを見出している。しかしながら、AXLペプチドがどのように根のスクロース含量の増加に関与するかは不明である。そこで本研究ではAXLの下流で機能する因子を探索した。その結果、AXLはスクロース輸送体SUC2の活性を制御することで根へのスクロースの転流を制御することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでも成熟葉から根などの非光合成器官へのスクロースの転流にはSUC2スクロース輸送体が重要な役割を果たしていることが知られていた。しかしながら、成熟葉から根などへ輸送するスクロースの量がどのように制御されるかは不明であった。本研究では根において光合成産物の欠乏に応答するAXLが成熟葉におけるSUC2輸送体を制御することで根に転流されるスクロースの量を制御することを示唆する結果を得た。光合成産物の分配は作物の成長や収量形成においても極めて重要であり、今後本研究で得た知見を応用することで、光合成産物の分配を制御することができれば、例えば根菜類の収量の改善などにつながることが期待できる。
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