研究課題/領域番号 |
17K15139
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
宮島 かおり (古田かおり) 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特別研究員(RPD) (10746655)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 植物 / シロイヌナズナ / 発生 / 維管束 / 篩部 / 細胞間コミュニケーション / 同調性 / 細胞分化 / 維管束篩部 / 篩要素 / 篩伴細胞 / 細胞分化の同調性 |
研究成果の概要 |
本研究は、植物維管束の細胞分化において、光合成産物の輸送路である篩要素細胞とその機能をサポートする篩伴細胞の細胞分化の同調性とその制御機構を明らかにすることを目的としている。本研究では機能的に緊密な篩要素細胞と篩伴細胞の機能的緊密性に重要な細胞間連絡路である原形質連絡が、細胞分化の過程において徐々に発達する様子を3次元走査型電子顕微鏡イメージングにより明らかにすることができた。 また本研究では、篩伴細胞で主に発現するが篩要素の最終分化直前に一過的に発現し、細胞自律的に篩要素の核消失を制御する因子SEEN1を同定した。SEEN1は核消失の完了に必要なNEN4の発現を制御していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
維管束植物において光合成産物の輸送路である篩部組織では、輸送管である篩要素細胞とそれに隣接する篩伴細胞は、機能的に密接な関係にある。この細胞間の機能的緊密性が細胞分化の過程で獲得されるのかどうかはほとんど知見がなかった。本研究では、細胞分化プロセスに注目し、篩要素細胞と篩伴細胞の協調的機能に重要な原形質連絡が細胞分化の過程で徐々に発達する様子を明らかにした。これにより、機能的に緊密な細胞の細胞分化における細胞間コミュニケーションを見出すことができたと考えられる。また、篩要素の細胞分化における核消失に必須な遺伝子を新たに同定した。
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