研究課題/領域番号 |
17K15163
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
進化生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
丸山 真一朗 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (50712296)
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研究協力者 |
河田 雅圭
石井 悠
宮澤 真琴
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 共生 / 細胞 / 刺胞動物 / 褐虫藻 / 細胞内共生 / 進化 / サンゴ共生系 / 食胞 / 環境応答 / オルガネラ起源 / サンゴ共生生態系 |
研究成果の概要 |
サンゴ共生藻とも呼ばれる褐虫藻と宿主刺胞動物との細胞内共生系は、特に熱帯から温帯の貧栄養海域において、一次生産を支える重要な生態的地位を占めるが、共生の成立に関する細胞レベルでのメカニズムには未解明な点が多い。本研究では、刺胞動物体内に取り込まれた褐虫藻やマイクロプラスチックなどの粒子の動態をライブイメージングや細胞分画などの手法を組み合わせて詳細に解析、観察するための技術基盤を開発した。その結果、褐虫藻が安定に維持される過程で、特に宿主内胚葉が細胞を取り込む活性が大きな役割を果たすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、「サンゴの白化」と呼ばれるような、褐虫藻と刺胞動物との共生が崩壊する現象が大きな環境問題となっているが、この細胞内共生を支える細胞レベルでの仕組みはよく分かっていなかった。本研究で開発された技術を用いることにより、安定な共生の維持に関わる細胞機能を詳細に解析することができるようになった。これを用いることで、マイクロプラスチックなどの海洋汚染微粒子が生物に与える影響などを解析する実験系への発展などが期待される。
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