研究課題/領域番号 |
17K15261
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
安田 佳織 富山県立大学, 工学部, 助教 (70707231)
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研究協力者 |
榊 利之
生城 真一
西川 美宇
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ビタミンD / 代謝 / ゲノム編集 / 遺伝子改変ラット |
研究成果の概要 |
CYP27B1機能不全は、体内の25-ヒドロキシビタミンD3 (25D3) を活性型ビタミンD3(1α,25-ヒドロキシビタミンD3)へ代謝できず骨疾患を伴う。活性型ビタミンD3製剤の投与で回復するが、より副作用の少ない治療薬が望まれている。本研究では、CYP27B1遺伝子欠損マウス・ラットに25D3を連日投与することで、くる病様表現型が回復すること、その原因として肝臓中のCYP27A1が補完的に25D3の1α位水酸化を行い、正常レベルの活性型ビタミンD3を生成していることを明らかにした。I型くる病の治療に25D3投与が、副作用の少ない新しい治療法となり得る可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
I型くる病は活性型ビタミンDの低下により引き起こされる骨疾患であることから、活性型ビタミンD3製剤がその治療薬として使用されているが、より副作用の少ない治療薬が求められている。今回見出した25D3の連日投与では、副作用がみられておらず、25D3がI型くる病の新たな治療薬として有効である可能性を示している。詳細な代謝物解析からその作用メカニズムも明らかにしており、ビタミンDの作用メカニズム解明を行う上で、詳細な代謝解析が重要であることも提案している。
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