研究課題/領域番号 |
17K15265
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
恒松 雄太 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (30629697)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 生合成 / 担子菌 / 天然物 / 生合成遺伝子 / キノコ / 形質転換 / ポリケチド / テルペン / ウシグソヒトヨタケ / 二次代謝 / 強制発現 / 遺伝子破壊 / 休眠型遺伝子 |
研究成果の概要 |
キノコは食品としてだけでなく漢方薬や健康補助食品として用いられており、人体に対する様々な効能が示されている。本研究ではキノコ由来生物活性物質が生合成される仕組みを遺伝子・酵素・化合物レベルにて解析した。キノコ遺伝子の強制発現によって生物活性物質の量産化を達成することができた。一方、遺伝子破壊法によって獲得した新規機能性分子はキノコ自身の成長・分化に関与する化合物であることが確認され、キノコ栽培・育種に利用できるツールとなる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではキノコ(担子菌)への遺伝子導入や遺伝子破壊に挑戦した。これらの技術基盤を用いて生物活性物質の創製や生合成解明に向けた研究は国内外においてもほとんど認められない。それほどキノコの遺伝子操作は(特に化学者にとって)一般的で容易な技術ではないのである。異分野の研究協力者の助けを借り、失敗するリスクの高い研究内容に挑戦した。本研究にてキノコの形成・成長に関与する新規化合物Aが発見された点は特筆すべきである。今後、本新規化合物のキノコ形成に対する作用点の解明が進むことで効率的なキノコ栽培法の樹立が、さらにはマツタケなど現時点で栽培不能なキノコ種についても栽培化への道が拓かれることが期待される。
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