研究課題/領域番号 |
17K15266
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡邉 雄一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (70792729)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 酸化ステロール / Insig / ATF4 / 細胞死 / 酸化コレステロール / 統合的ストレス応答 |
研究成果の概要 |
近年、酸化ステロールによりストレス応答性の転写因子ATF4の発現が亢進することが報告された。しかし、その詳細なメカニズムは不明であった。本研究成果により、酸化ステロールによるATF4発現亢進には、Insigの発現が重要でありATF4の下流遺伝子特にアポトーシス関連遺伝子の発現にも影響を及ぼすことが明らかになった。さらに、その応答変化が細胞生存率に影響することが示唆された。また、ヒト肝がん由来細胞を用いた解析においても同様の応答変化を示しており、細胞腫によらない応答であることが示された。これらの研究成果は、酸化ステロール-Insigによる細胞内応答機構に新たな知見を加えるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸化ステロール-Insigによる細胞内応答機構は脂質代謝制御や抗ウイルス機能など様々な機能が報告されてきた。本研究成果は、酸化ステロール-Insigによる細胞内応答機構に新たな知見を加えるものであり、その学術的意義は大きい。また、近年では動脈硬化や脂肪肝など代謝異常症における酸化ステロールの蓄積等が注目されるなか、本研究成果で明らかとした新規機能はそれら失調の治療や予防のターゲットとなる可能性を有しており、社会に与えるインパクトも大きいものであると考えられる。
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