研究課題/領域番号 |
17K15283
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
正岡 直也 京都大学, 農学研究科, 特定助教 (90786568)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 風化基岩 / 花崗岩 / 水源涵養 / 不飽和水文特性 / 改良蒸発法 / ワンステップ流出法 / 亀裂流 / 亀裂浸透 / 森林土壌 / 間隙連結特性 / 蒸発法 / コアサンプル / 不飽和透水曲線 / 自然現象観測・予測 / 水循環 / 森林水文学 / 土壌物理学 / 岩石学 |
研究成果の概要 |
本研究では山地流域における風化基岩層の水源涵養機能を解明するため、基岩の水文特性を計測し、さらに実際の降雨浸透を観測し検討を行った。第一に、風化花崗岩のボーリングコアに加工を施すことで蒸発法を適用し、不飽和水文特性(保水性・透水性)を計測できることを示した。第二に、新たに蒸発法とワンステップ流出法との組み合わせ手法を開発し、計測の効率化に成功した。第三に、風化基岩露頭における野外水文観測から、浅部の強風化基岩層では亀裂を伝った素早い水流が存在するものの深部までは到達せず、土壌と同様のリチャーズ式に基づくシミュレーションで基岩中の降雨浸透過程を再現できることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、山体の風化基岩内における雨水浸透過程の実態が明らかとなった。実測とシミュレーションによる浸透流出予測手法の方向性が示されたことで、森林の持つ水源涵養・防災機能のより実態に即した評価に向け大きく貢献できたといえる。また本研究で新たに開発された装置は迅速かつ実用的であり、普及すれば現在不足している日本の森林土壌の基礎的な水文特性データの蓄積が促され、水文学・砂防学研究を大いに発展させることが期待される。
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