研究課題/領域番号 |
17K15287
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
泉津 弘佑 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (20579263)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 外生菌根菌 / 遺伝子ノックアウト / KU80 / MAPキナーゼ / オートファジー / アグロバクテリウム法 / 遺伝子破壊 / ホンシメジ / アカマツ / 逆遺伝学 |
研究成果の概要 |
本研究では,外生菌根菌ホンシメジ(Lyophyllum shimeji)の順遺伝学的および逆遺伝学的手法を開発し,分子遺伝学的な研究基盤を構築することを目的とした。最初に,非相同性組換えに関与するKU80遺伝子の破壊株を作出した。次に,このKU80遺伝子破壊株を親株として用いることで,3種のMAPキナーゼ(KSS1,MPK1,HOG1)およびオートファジー関連遺伝子ATG8の破壊株作出に成功した。KU80遺伝子破壊株を親株として使用した場合の相同性組換え効率は約92%であり,野生株を親株として利用する場合と比較して飛躍的な上昇が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外生菌根共生や子実体形成の分子メカニズムを研究していくための分子基盤が構築できた。これにより,今後は遺伝子発現解析などを用いて菌根共生または子実体形成に関与することが予測された遺伝子群について,速やかに遺伝子破壊株を作出し,機能解析を行うことが可能となる。長期的には,外生菌根菌の応用利用やマツタケ,トリュフなどの人工栽培が困難な外生菌根菌の栽培手法構築にも貢献できる可能性がある。
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