研究課題/領域番号 |
17K15307
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
片平 浩孝 三重大学, 生物資源学研究科, 産学官連携研究員 (70722651)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 人獣共通寄生虫症 / トド / 鰭脚類 / 鉤頭虫 / アザラシ / コリノソーマ / 人獣共通感染症 / 海産寄生虫 |
研究成果の概要 |
本研究は北海道での患者数増加が懸念されるコリノソーマ症について、海域や季節性を考慮したリスク評価に結びつけることを目的に、感染源となる魚種を特定した。調査の結果、特に終宿主の鰭脚類が周年見られる海域において、 Corynosoma strumosumおよびC. villosumが普通種として沿岸魚類に幅広く寄生している実態が明らかとなった。これらの比較的高い寄生レベルを鑑みると、今後多様化するであろう未利用魚の生食には感染リスクが伴う。その周知実践として現地漁業者に向けたセミナーを開き、成果の還元および普及活動に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コリノソーマ症の病態は小腸で見られるため、発症時の診断が難しく、対応の遅れが重篤な腸閉塞につながる危険性がある。診断には食歴・食習慣に関する問診が重要となるが、本研究の成果はその参考情報として有効活用されうるものである。未利用魚の流通に関しても、起こりうるリスクとして本寄生虫症を例に啓発することができれば、安易な魚種利用への制限や衛生状態の維持・向上に資すると期待される。
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