研究課題/領域番号 |
17K15317
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
長澤 一衛 東北大学, 農学研究科, 助教 (50794236)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ホタテガイ / 精原細胞 / 精原幹細胞 / 生殖細胞 / 血球 / vasa / piwi / nanos / 二枚貝 / 生殖幹細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、産卵を終えたホタテガイ成貝の生殖巣が翌年の産卵に向かってどのように再形成されるのかを未分化生殖細胞の挙動を解析することで研究した。ホタテガイ生殖細胞を検出するための分子マーカーとして、vasa、piwi、nanosを新規に同定し、抗体の作製にも成功した。これによりホタテガイ精巣および卵巣内における精原細胞、卵原細胞、初期卵母細胞を簡便に可視化・同定するためのツールを整備した。また、ホタテガイ血球の解析手技を開発し、フローサイトメトリーやその他の形態解析が可能になる技術基盤を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホタテガイは日本の主要水産物の一つであり、今後も持続的な食糧生産が可能な養殖生物である。しかし、近年の多くの生産地でホタテガイの斃死が報告されており、漁業者やその価格に大きな影響を与えている。そのため、安定した養殖生産技術の確立が必要とされているが、ホタテガイの成熟と産卵に関わる生殖機構に関する情報は非常に乏しい。本研究では、ホタテガイどのように毎年成熟し、その起源となる生殖細胞が毎年どのように生まれているのかを解明することで効率的な水産増養殖業の発展に寄与できる情報基盤の構築と解析に必要となるツールを整備した。
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