研究課題/領域番号 |
17K15348
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
櫻井 伸治 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (30531032)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 重金属汚染 / 有機性廃棄物(有機物) / 不動化 / 可給性 / 化学形態 / 重金属 / 土壌 / 有機資材 / 可給態 / C/N比 / 腐熟度 / 有機物 / 腐植度 / 土壌汚染 / スペシエーション |
研究成果の概要 |
広範かつ恒常的に重金属汚染が生じている農地においては,時間的・コスト的側面から浄化措置を講じることが困難である場合もあり,土壌改良資材の投与により重金属の可動性を弱め,作物の重金属吸収を抑制する不動化技術が注目されている.本研究では,不動化技術における有機性廃棄物(有機物)の利用可能性に着目し,銅,カドミウム,鉛を対象とした土壌バッチ試験を行った.その結果,本研究で供した有機物の中で牛ふん堆肥で重金属の不動化効果が高いことが判った.有機物の理化学的性質と重金属の可給態濃度を統計的に解析した結果,重金属の不動化にはD-TOC,CECおよびpHが比較的大きく関与していることが示された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機性廃棄物の投与は専門的な技術を要せず,容易に実施できる反面,明確な投与ガイドラインが確立されていない.本研究の成果により,有機性廃棄物の有用性を営農面で定量化する一助になると考えられる.また,環境面においても,重金属汚染農用地では食料生産力の維持や農家の生計を考えると,除染よりもむしろ汚染土壌でも安全な作物を生産することが最優先となる場合は少なくない.重金属の不動化要因を探ることによって,有機性廃棄物の投与の普及,拡大が見込まれる.
|