研究課題/領域番号 |
17K15350
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農業環境・情報工学
|
研究機関 | 愛媛大学 (2019) 筑波大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
藤内 直道 愛媛大学, 農学研究科, 助教 (90791210)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 根域温度 / 尻腐れ果 / カルシウム欠乏 / 果実肥大 / 蒸散速度 / 水ポテンシャル / 養液栽培 / Ca欠乏 / 蒸散 / 裂果 / 液流センサ / NFT / 吸液 |
研究成果の概要 |
本研究では,尻腐れ果の発生率を抑える環境調節法を定めるための基礎的知見を提供することを目的に,根域温度がトマト葉・果実の成育状態および尻腐れ果発生率に及ぼす影響を調べた。尻腐れ果症状の原因のひとつと考えられている果実末端部のカルシウム欠乏が生じる原因は根域温度によって異なり得ることが明らかとなった。本研究では,過剰な果実肥大と過剰な蒸散速度の両方あるいはどちらか一方がそのような原因として指摘された。尻腐れ果発生抑制のためには,根域温度制御によってカルシウム欠乏の原因をある程度限定した上で,その原因を緩和するような環境調節あるいは栽培管理を実行することが重要であるといえる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでは,トマトの尻腐れ果の発生を抑制する方策としてトマト植物体地上部の環境調節や栽培管理がよく提案される一方で,地下部 (根域) 温熱環境の調節は重要視されてこなかった。本研究は,根域温度制御により地上部環境調節や栽培管理が容易になり得る可能性を指摘したという点で,施設園芸トマトの生産性向上に寄与する研究である。
|