研究課題/領域番号 |
17K15360
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
牧野 良輔 愛媛大学, 農学研究科, 助教 (80772821)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | アミノ酸 / 糖化反応 / トリプトファン / ニワトリ / 非酵素的化学反応 / メトホルミン / メチルグリオキサール / リサイクル分取 / 糖化 / アミノ酸代謝 |
研究成果の概要 |
本研究は、ニワトリにおける、糖化反応によるトリプトファンの新規代謝経路について明らかにするとともに、糖化反応の制御によりニワトリの生産性を向上させる可能性を検討することを目的とした。トリプトファンの新規代謝経路に関係するメチルグリオキサールの測定系を確立した。また、トリプトファンの新規代謝産物の候補として想定された化合物の化学合成を行った。しかし、それら候補化合物をニワトリ生体内で検出するには至らなかった。一方、糖化反応を阻害する糖尿病治療薬のメトホルミンをニワトリに与えると、生体内での糖化が抑制され、浅胸筋重量が増加した。今後、糖化と筋重量の増加の関係性を詳細に検討する必要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、家畜の生産性を向上させるには育種改良や飼養条件の改善を試みていたが、これらは既に相当の成果が得られているため、現在これらの手法で劇的に飼料効率を改善することは難しいと思われる。また、これまでの栄養学は個々の栄養素の機能に着目していたが、生体内でどのような形で利用されているのかはほとんど考えられていない。本研究では、ニワトリが高血糖動物であるがゆえにアミノ酸の利用率が低下している点に着目し、非酵素的なアミノ酸代謝経路を把握し、制御することで生産性の向上を目指した。本研究はこれまでとは異なる視点から、家禽の生産性を向上させる可能性を示した。
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