研究課題/領域番号 |
17K15379
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
三好 真琴 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (50433389)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 筋萎縮 / 脂質メディエーター / トリブチリン |
研究成果の概要 |
急性筋萎縮モデルラットにおける骨格筋からの脂質メディエーター産生を網羅的に解析した。エンドトキシン(LPS)投与前には長趾伸筋よりヒラメ筋で脂質メディエーターが全体的に高濃度で、特にアラキドン酸由来炎症性代謝物PGE2、PGF2α、EPA由来抗炎症性代謝物レゾルビンRvE3は有意であった。炎症収束性代謝物のRvD5とプロテクチンD1はヒラメ筋のみで測定可能であった。LPS投与後はいずれの筋でもPGE2が増加しており、筋萎縮への関与が示唆される。 酪酸のprodrugであるトリブチリン経口投与は、LPS投与後に増加したLTB4産生を抑制しており、トリブチリンの筋委縮抑制効果への関与が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋中の脂質メディエーター解析とそれを根拠にした研究が、侵襲下の急性期筋萎縮にとどまらず、多様な慢性病変や運動時などの広範な筋萎縮の病態や予防・治療法へ発展することが想定される。また、トリブチリンは食品成分であるため、安全に、しかも日常的に摂取することができ、サルコペニアを介する各種病態での予後改善にも作用しうると考えられ、幅広い臨床応用への波及効果が期待できる。
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