研究課題/領域番号 |
17K15434
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
神庭 圭佑 京都大学, エネルギー理工学研究所, 研究員 (00795049)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 生体分子 / NMR / 相互作用 / APOBEC3G / HIV / Vif / 阻害 / タンパク質複合体 / 選択的標識 |
研究成果の概要 |
ヒトのAPOBEC3Gタンパク質 (A3G) は、ウイルスのマイナス鎖DNA中のシトシンをウラシルに脱アミノ化することで、HIV等のレトロウイルスに対する生体防御として機能する。HIVのVifタンパク質 (Vif) はA3Gを無力化する。ヒト細胞内では、Vifは4種類のヒトタンパク質と結合し、分子量100 kDa程度からなる五者複合体 (Vif複合体) を形成する。本研究では、Vif複合体中の単一のタンパク質のみを安定同位体標識し、そのNMRスペクトルを得た。次いで、Vif複合体とA3GのC端ドメインの相互作用することにより、Vif複合体は、A3Gによる脱アミノ化反応を阻害することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複合体タンパク質の単独の分子を標識する手法を提供することで、NMRを用いて高分子量のタンパク質を標識することが可能になり、ドラッグスクリーニング等に応用できることが期待される。宿主分子を巧みに利用するウイルス分子の作用機序を明らかにすることで、創薬研究のみならず、生命の進化の本質にかかわる知見が得られることが期待される。
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