研究課題/領域番号 |
17K15436
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
植村 雅子 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (70511997)
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研究協力者 |
米田 誠治
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 白金錯体 / 次世代白金制がん剤 / 大腸がん / がん幹細胞 / グルタチオン / 抗がん剤 / シスプラチン耐性がん / 薬学 / 癌 / 構造活性相関 |
研究成果の概要 |
近年、がんの再発・転移に、がん幹細胞が関与している可能性が示されている。本研究では、大腸がんに対してin vivo 抗腫瘍効果を有する一連のテトラゾラト架橋錯体を用いて、大腸がん幹細胞に対する増殖抑制活性を評価した。その結果、フルオロメチル基を有するテトラゾラト架橋錯体において、がん幹細胞塊のサイズおよび形成数が減少したことから、がん幹細胞の増殖を抑制する可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
in vivo 抗腫瘍効果が認められている白金錯体について、がん幹細胞に対するin vitro 細胞増殖抑制活性も示す可能性が示唆されたことは、非常に興味深い。また、この結果は、テトラゾラト架橋錯体の有効性を裏付ける作用機序を明らかにする上で重要な知見であり、テトラゾラト架橋錯体の更なる構造最適化に役立てることができる。従って、本研究の成果は、臨床におけるニーズに応える次世代白金制がん剤の設計に貢献すると考えられる。
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