研究課題/領域番号 |
17K15443
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
藁科 翔太 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (30755393)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | エクソソーム / DDS / PETイメージング / Drug Delivery System |
研究成果の概要 |
細胞から分泌される粒子であるエクソソームは、取り込んだ組織の機能を調節するはたらきをもち、大量生産も可能なことから、新たな薬としての研究が進められている。一方で、副作用が出るリスクを低減させるための研究は殆ど行われていない。本研究では、副作用の要因となり得るエクソソームの因子に着目し、より安全なエクソソームを構築する技術の開発を目指した。その中で、エクソソームの体内での挙動を正しく理解するための技術、副作用の原因となり得る分子が存在するエクソソーム粒子の内側(内水層)・外側(膜表面)を改造する技術について検討を行い、部分的ではあるが、研究成果の一部を論文や学会発表という形で世の中に発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
副作用の低減を目指したエクソソーム改変の研究、特に、膜表面への機能性分子の修飾に関する検討は、エクソソームの安全性を追求しただけに留まらず、医薬品としてエクソソームを用いる利点(動態特性)を最大限活かすことも重要視したことで、今後、エクソソーム改変の研究を行う上で基盤となる技術・考え方になると考えている。また、研究の一環として開発した、PETイメージングを基としたエクソソームの動態評価法は、これまで詳細な解析がなされていなかったエクソソームの体内動態をより深く理解する上で有用であり、医薬品としてのエクソソームの研究開発の場において非臨床・臨床問わず貢献することが期待される。
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