研究課題/領域番号 |
17K15447
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
松島 隆英 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (40636560)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | DAMPs / 炎症 / スクリーニング / 細胞死 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
生体は始終生体内外からの侵襲に曝されているが, それらを巧みに処理・対応することで生体の恒常性を維持している。このうち生体内からは内部で生じた壊死細胞由来, あるいは障害を受けた組織由来の分子群であるDAMPsと呼ばれる。特にDAMPsは細胞がネクローシスだけでなくネクロプトーシスなどの多様な細胞死のシグナルを受けて受動的あるいは能動的に分泌する細胞の『ダイイング・メッセージ』とも呼ばれ、主に炎症性の細胞応答を誘導することが明らかとなっている。本研究ではスクリーニングにより同定された新規のDAMPsタンパク質の分泌経路と機能解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のDAMPsのスクリーニングでは主に疾患モデルマウスやヒト検体の血清・血漿を用いた質量分析を主体としたプロテオミクス解析が主流であった。しかし本研究に先立って実施したスクリーニングは①細胞障害性の刺激に対して細胞内より分泌し、②免疫系細胞へ結合することで炎症を惹起するというDAMPsタンパク質の2つの特性を考慮した『世界初のDAMPsの機能的スクリーニング』である。このスクリーニングで同定されて因子に関して解析を行った本研究ではこれまでの解析では見落とされてきたDAMPsの同定とその分泌抑制剤の同定に成した。これら成果はDAMPsをターゲットとした治療法の開発に繋がる可能性がある。
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