研究課題/領域番号 |
17K15458
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
倉内 祐樹 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 助教 (70631638)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 脳-腎連関 / 不安 / 社会性 / Na+,K+-ATPase / 酸化ストレス / レドックス / Na+, K+-ATPase / 不安障害 / 脳血管障害 |
研究成果の概要 |
本研究では、5/6腎臓摘出により慢性腎臓病 (Chronic kidney disease: CKD) モデルマウスを作製し、精神症状に重点を置いた諸種行動解析を行った。腎機能低下が認められるモデル作製から8週後以降のマウスを用いた行動解析の結果、CKDモデルマウスは不安レベルが高く (高架式十字迷路試験および明暗箱試験)、社会性が低下することを見出した (社会性試験)。さらに、CKDモデルマウスの脳内ではグリア細胞の活性化および酸化ストレスレベルの亢進が認められ、腎機能低下に伴う精神症状の誘発メカニズムの一端を解明できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CKD患者はうつ病などの精神症状を合併することが多いが、その発症メカニズムは解明されていない。本研究では、CKDの代表的な病態モデルである5/6腎臓摘出モデルマウスの詳細な行動解析および生化学的解析により、CKDモデルマウスの不安レベルが高く、社会性が低下していることを明らかにした。本研究は、CKD患者が合併する精神症状の発症機序解明のみならず、高齢化に伴い増加し続けると予想されるCKD患者の身体および精神状態の包括的マネジメントにつながると考える。
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