研究課題/領域番号 |
17K15459
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
松永 慎司 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30704910)
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研究協力者 |
冨田 修平
塩田 正之
西出 峻治
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 血管再構築 / 腫瘍 / マクロファージ / 薬理学 / 血管正常化 / 腫瘍血管 / 血管リモデリング / 血管内皮 / 薬物動態 / 血管 |
研究成果の概要 |
本研究は、PHD阻害薬による腫瘍血管の新生・再構築機構を明らかにすること目的に行った。PHD阻害薬投与により変化する細胞集団の一つとして、血管新生に関与しているマクロファージ(Mf)を見出した。これらの腫瘍内Mfの詳細解析により、PHD阻害薬投与後の腫瘍内Mfにおいて血管再構築に関与している分画を同定した。同定したMf分画を単離し、マウス移植腫瘍へ投与することで血管再構築が生じることが示唆された。これらの結果からPHD阻害薬による腫瘍内血管構築には同定したMf分画が関わっていることが示唆された。また本研究結果から、腫瘍血管を機能的に再構築するには同定した細胞分画が必要な因子と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は腫瘍内血管を再構築し、効率的な抗癌剤治療を行うための治療法の開発に繋がること期待される。また、既存の抗癌剤治療の効果を上昇させつつ、抗癌剤の投与量の低減にも寄与し、副作用の軽減にも繋がる考える。さらに、抗癌剤投与量の低減は増大する医療費の抑制にも貢献するものと考える。また、本研究で使用したPHD阻害医薬は現在、第Ⅲ相臨床試験中の薬剤であるためヒトへの安全性などが明らかになっており、本研究で得られた知見は臨床へ応用しやすいと考えられる。
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