研究課題/領域番号 |
17K15468
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
中村 亮介 北里大学, 薬学部, 助教 (50383659)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | メチル水銀 / 抗メチル水銀薬 / サポニン化合物 / オレアノール酸サポニン誘導体 / サポニン誘導体 / 薬学 |
研究成果の概要 |
オレアノール酸(OA)サポニン誘導体の中で、すでに臓器への水銀蓄積を抑制することで抗メチル水銀(MeHg)活性を示すことを見出していたOA 3-グルコシドに加え、OA3位オルトエステル体に抗MeHg活性が認められた。in vivoにおいてこれらの化合物の抗MeHg活性をさらに検証したところ、OA 3-グルコシドは臓器への水銀蓄積を抑えるだけでなく、MeHgによる中枢神経障害を軽減させることで、メチル水銀による運動機能障害を改善させる可能性が示された。またOA3位オルトエステル体は主に低濃度MeHgばく露条件において水銀の臓器蓄積を抑制した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は食餌を介して微量ながらも絶えずMeHgにばく露し続けている。本研究で見出したOA3-グルコシドおよびOA3位オルトエステル体は、腸管におけるMeHgの吸収を抑制することで効果を発揮しているものと考えられ、日常的に摂取することで低濃度MeHgの影響を予防する効果も期待できる。これは、日常的に魚介類の摂食等によりばく露される量のMeHgが胎児へのリスクとなりうる妊婦において特に有効性が高いと考えられる。
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