研究課題/領域番号 |
17K15469
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
稲橋 佑起 北里大学, 感染制御科学府, 講師 (70645522)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 植物由来放線菌 / 二次代謝産物 / 生合成 / 異種発現 / ゲノムマイニング / 生合成遺伝子 / 微生物薬品学 |
研究成果の概要 |
微生物資源として未利用であった植物由来希少放線菌から新規生物活性物質の取得を目的に、それらのゲノムから新規二次代謝産物生合成遺伝子クラスターの探索を行った。Streptosporangium oxazolinicum K07-0460およびAcrocarpospora sp. K10-0603のゲノムから新規性が予想されたポリケチド合成酵素または非リボソームペプチド合成酵素等を含む二次代謝産物生合成遺伝子クラスターについてStreptomyces属放線菌で異種発現を行うことで、新規ベンゾキノン化合物、新規環状ペプチドおよび新規ヒドロキシピラン化合物の取得に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放線菌の二次代謝産物からはストレプトマシンやエバーメクチンなどの抗生物質が発見され、医薬品等の探索源として大きく寄与してきた。我々はこれまで多くの放線菌を植物から分離し、生物活性物質探索に利用してきた。近年、ゲノム解析技術の進歩により、そのゲノムにはまだ多くの二次代謝産物生合成遺伝子が眠っていることが明らかとなってきた。我々の保有する植物由来放線菌を最大限に活用するために、それらのゲノムから生合成遺伝子を探索し、その発現を試みた結果、新規化合物の取得に成功した。今後は、これらの化合物から医薬品のリードとなるような活性を見出していきたい。
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