研究課題/領域番号 |
17K15473
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天然資源系薬学
|
研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
松本 崇宏 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (30780431)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | がん予防 / Citrus limon / Lansium domesticum / Petasites japonicus / 抗変異原性 / がん幹細胞 / 遺伝毒性 / トリテルペン / リモノイド / 抗遺伝毒性 / クマリン / オキシム / テルペノイド |
研究成果の概要 |
レモン(Citrus limon) 果皮および Lansium domesticum 地上部について,含有成分の探索を行い,17 種の新規成分とともに,limonin および lansionic acid 等の既知成分を単離・構造決定することができた.さらに,limonin および lansionic acid は in vivo 試験において,変異原性物質暴露による染色体損傷を抑えられるという知見が得られた. また,フキ (Petasites japonicus) 地上部より,U-251 MG 細胞および U-251 MG がん幹細胞(CSC) 双方に対し毒性を示す成分を見出した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Limonin および lansionic acid が発がんを抑えられるという知見が得られた.これらの化合物は食品として用いられているレモン (Citrus limon) および Lansium domesticum の果皮に主要成分として含まれていることから,エビデンスに基づいた,がん予防に有効な新規機能性食品を提案することができた.抗がん剤抵抗性を持つ CSC の駆逐に有効と考えられる化合物については,継続して有効性を証明することで,がん再発予防薬の開発につながる可能性がある.また,本研究では,今後医薬品シーズの開拓研究を進める上で有用な化合物ライブラリーの構築に成功した.
|