研究課題/領域番号 |
17K15513
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 熊本大学 (2018) 岐阜薬科大学 (2017) |
研究代表者 |
小野寺 理沙子 熊本大学, 薬学部, 特任助教 (60720399)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | リポソーム / 経肺投与製剤 / 表面電荷 / 表面修飾リポソーム / オートファジー / 肺がん |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、リポソームの表面特性に着目し、表面電荷や表面修飾を施すことで、肺がん治療を目指した経肺投与可能なリポソーム製剤を構築することである。脂質組成の異なる数種のリポソームに加え、表面修飾を施したリポソームを調製した。その中で、強負電荷リポソームは、肺内で安定に存在し、マクロファージ選択的に細胞内に取り込まれることが示唆された。さらに、in vivo においても経肺投与後、速やかに肺胞マクロファージに取り込まれ、肺内から消失することが示唆された。肺がんモデルマウスにおいて、がん細胞選択性を有するラパマイシン葉酸修飾リポソームは経肺投与後、優れた抗腫瘍効果を示すことが明らかとなった
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、肺がん治療において、経肺投与可能かつマクロファージ選択性を有する抗がん剤は上市されていない。本申請課題では、リポソーム表面への電荷の付与および表面修飾を施すことで、肺がん治療を目指した経肺投与可能なリポソーム製剤の開発が可能であることが示唆された。さらに、肺がんモデルマウスにおいて、尾静脈投与と比較して経肺投与の有用性が明らかとなった。これら本研究課題で得られた知見は、リポソームの経肺投与製剤の構築に際し、有用な基礎的資料になるものと考えられる。
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